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◤インタビュー◢ 神戸のヤングガン AKIRA |エッジボイスで描く新たな世界


当サイトにて、若手ラッパーを発掘・応援する目的で行われた【TOKYODRILL FREESTYLE 2023】。MV制作と音楽活動費 賞金10万円をかけて約50名の応募があり、その中からMV制作に3名が選ばれた。


AKIRA / 凡度 / BEREAL


3人ともまだ知名度は高くないが、確かな実力と個性に溢れている。

今回でピックアップするのは、神戸をHOODとするヤングガン AKIRA だ。6月26日に公開されたMV「Bad Guy」を見てもらえれば、低音ボイスの魅力が伝わるだろう。自身の声についてや目指すラッパー像、そしてNew MV撮影への意気込みに迫る。



AKIRA

X(旧Twitter):https://twitter.com/AKILA_1005


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インタビュー


ー ラップを始めたきっかけを教えて下さい。


AKIRA:完全にMCバトルから入りました。友達の家に3日間ぐらい寝泊まりしている時、「百足 vs 韻マン」のMCバトルの動画が夜中じゅう大音量で流れてて、"うっさー"と思いながらもフレーズが耳に付いていたんです。あれってなんやろと思って調べたのがきっかけです。



ー AKIRAさんの世代だと、MCバトルが入り口になっている人が多そうです。 


AKIRA:MCバトルは今も好きですけど、自分は音源がめちゃくちゃかっこいいラッパーと言われたいので、制作に集中してラップしています。


ー 以前はフリースタイルをされていたのですか? 


AKIRA:地元が神戸なんですけど、調べたら大阪に"森宮サイファー"ってのがあると知って参加しました。そこでラップのノウハウとか、色々なことを教えてもらいました。2年ぐらいずっと通っててラップが上手くなった感じです。


ー プロフィールには、ラップを始めてわずか半年で1st EP『Classic』リリースしたと書いてありました。半年って早くないですか? 


AKIRA:その頃はもう早く曲を出したくて。当時仲が良くて影響を受けた先輩のラッパーがいて、「俺、ビート作ったるから」と言われたので、その人の家の地下室でレコーディングさせてもらいました。そこでできたのが「Classical Boombap」って曲です。




この曲には思い出があって、RECを終えて、回してたらバッドに入ってしまってスタジオで嘔吐してしまいました。地下室なんで匂いがこもってしまってすいませんって感じです。


ー ははは。そのフレイバーも入っているかもしれませんね。EPの4曲目に収録された「Calm down」では、Mojoさんをフィーチャーされています。そこで今のスタイルに通じる低音ボイスでラップしています。 


AKIRA:Mojoとは上新庄サイファーで出会いました。互いの曲を聴かせ合って「めっちゃかっこええやん」と意気投合しました。彼がHIPHOPの中でも様々なジャンルに精通してて、「こういう音源もあるよ」と教えてもらったし、レコーディングやMIXのノウハウなど色々なことを教えてもらいました。


Mojoは、ハイテンションでエモい系のラップしているので、ダークサイドな自分の声と対比になってて波長が合いました。


ー 確かに2人の相性はいいですね。それが後にリリースされるMojoさんの楽曲「Clap feat. AKIRA」に繋がっていきます。




「最前線のラップをしている存在でありたい」


ー そして2023年3月には、2nd EP『Kafka』をリリースされています。このEPが、BoomBapとDrillに移行する過程の作品だと思いましたが、いかがでしょうか? 


Kafka by AKIRA

アルバム • 2023年 • 5曲 • 14分

TuneCore Japan


AKIRA:自分の声にはDrillが合っていると思うので、基本的にはDrillをベースにやっています。しかし、目指しているラッパー像は、AKIRAって名前が出た瞬間、"色々なジャンルでかっこいい曲作ってる人やん"みたいに思われたいです。


だからBoomBapも、Drillもチルもトラップもできて、それでいて最前線のラップをしている存在でありたいです。まだ未発表の曲がたくさんあって、これから発表していくので期待してて下さい。


ー 今はDrillのイメージが強かったので意外でした。ちなみにDrillで影響を受けたアーティストはいますか? 


AKIRA:海外だとXXXTENTACIONやDigga D、国内だとBonberoやralphです。畳み掛けるラップが好きですね。




「エッジボイスが僕の武器」


ー 2nd EP以降は、さらに低音ボイスに磨きをかけたように思います。スラムフッドスターのMV企画のフリースタイルでも様々な低音を使い分けていましたし、喉の震わせ方がスゴいですね。



AKIRA:エッジボイスが僕の武器だと思っています。エッジボイスだと自分の特性を生かせますし、ヒップホップでは描けていない世界観も表現できると思っています。

(※エッジボイス:声帯が閉じた状態で出す歌唱法のこと)


ー 最近の発言からHIPHOPシーンを引っ張っていこうと言う気概を感じます。 


AKIRA:シーンを引っ張れるほどの器じゃないんで、まだそこまでは考えてないですが、最前線でいたいという思いはあります。


ー 最前線でいうと、現時点での最新曲「Too young to die」では、サウンドだけでなくリリックの内容も一歩突き抜けた印象です。



AKIRA:あの曲は、友達とドライブしている時、頭によぎってできた曲です。爆速でドライブしながら爆音で聴いてもらえると気持ちいいと思います。


ー リリックで「贅沢させるって言ったがまだ 親孝行できないすまないMama」といった親のことも書かれていますね。 


AKIRA:頭の硬い親父と、心配性の母なので、ラッパーって絶対危ないことやってるやん、犯罪者やん

みたいな偏見を持っているですよ。そういう人ばっかりじゃないと言っても理解してもらえません。


だから両親には、自分がラップしていると言ってません。ヒップホップだけで飯食えるようになったら、危ないことをやらずに活動できてると伝え、その時はめちゃくちゃ親孝行しますよ。それまで待っててくれって思っています。


ー スラムフッドスターで撮影するMVはどのようなものになりそうですか? 


AKIRA:撮影するのは「Balaclava」という曲で、MVの公開と同時にリリースします。いま自分が1番かっこいいと思う曲です。曲がいいので、どんな撮影をしても映像がカッコよくなる自信があります。

(※筆者注釈:インタビュー時は未公開だったが、8月26日より配信開始)




ー いいですね。最後に今後の予定を教えて下さい。 ー


AKIRA:EPかアルバムか分からないですけど、まとまった音源を一年ぐらいかけてじっくりと作ろうと思っています。大阪・神戸・京都といった関西を中心にライブもしていきますので、オーガナイザーの方、呼んでください!


ー 活躍を期待しています。ありがとうございました。ー


AKIRA:ありがとうございました。








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