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執筆者の写真TA2KI

【HOODLINK】大阪平野発、新世代が取り戻す日本人のスピリット【妖街道/百鬼夜行】MVと雑談コラム

更新日:6月25日




HOODLINKリモートで突撃。

今回は大阪平野区に現る妖怪「妖街道」。

結成からリリースされた百鬼夜行までを聞いてきました。


音の出合いを求めてYouTubeを探索中、筆者が思わず立ち止まってしまったそこは妖街道。

BoomBapビートに乗って向かって来る百鬼夜行。

1番手に現れたのは『夢喰』。

初手から重いパンチラインの乱打に早くも無防備状態の筆者の脳天を狙うは2番手『野槌』。

タイトなフロウは槌を軽やかに操り、筆者の頭に命中、縦揺れがもう止まらない。

意識は飲み込まれたまま3番手『音路地』の時空間バースが過去、現在、未来を繋いで人の業を斬る。

浮世、肉体から斬り離された意識を4番手『我鬼』のリリカルなフロウが百鬼夜行へ誘う。

気づけば2周目に入るマイクリレーの後ろに続き、筆者も一緒に叫ぶ「行くぜ妖街道、百鬼夜行」。

恐ろしくも陽気な妖怪達が見送る。

アウトロに乗って、現世に連れ戻らされて道に見えるは、混沌のシーンに刺す一筋の光。


2023.12結成,メンバー18歳にして徹底した世界観、表現力。

MV見た時からかなり若そうだなと思い、余計に気になったわけでいてもいられず突撃してきました。

ラップに没頭し始めたのは高校2年。

音路地がスピーカーを持って、夢喰、野槌の前に現れる。

繰り広げられるフリースタイルに魅せられ、2人も音楽的興味より先にラップの楽しさに引き込まれていったという。

その後、生活環境もあってよく集まったのは夢喰と野槌。

時間さえあれば八尾南駅横の公園でサイファー。

学校の違う音路地はこの間も学校の友達とラップを磨く。

野槌が進路に迷った頃に、遊び仲間であった我鬼も含めて、クルー結成を持ちかけ、怒涛の制作を経て、2024.6.23にep「百鬼夜行」をリリースし、現在に至る。


HOODなMVが大好きな筆者は楽曲に魅せられながらも、こだわりを特に感じたのは古き日本語が多用されたリリック。

新しい言葉が流行っては消えていく現代社会において、普遍的で美しい古来の日本語を表現することで、時代の中で消えていかない楽曲性を放っている。

百鬼夜行のビートは野槌が作ったらしいが、ラップに集中するためにも、和風BoomBapの得意なビートメイカーとのリンクも望んでいるので、びびっときたビートメイカーの方がいたらリンクするのも早いもん勝ちかもしれません。

彼らへのコンタクト、ブッキングはインスタグラムから


夢喰    @baku_ayakashi

野槌    @ayakashi_no_zuchi

音路地 @ayakashi_8_orochi

我鬼    @ayakashi_h_gaki


拡大するHIPHOPシーンに比例して、似たようなスタイルが溢れてくる中で個性を磨くうちに今のスタイルへと辿り着いたという妖街道。

最若手な世代がこうやって、日本人の強く美しいスピリットを取り戻し次の時代へと持ち越そうとする覚悟に筆者も撃ち抜かれました。

結成から半年でepリリースまで進んできた彼らは、今後ライブ活動も積極的に取り組んで、地盤を固めていくということで、シーンに置けるキングでもゴッドでもなく鬼となっていく。

立ち止まったら最後、「行くぜ妖街道、百鬼夜行」



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