東京都江東区をHOODとする"SHAKARA"と"MOSVAG"の幼馴染2人により2024年に結成されたユニット"Scenario"のデビューシングル「Drug Dealer」がリリースされた。彼らはビートメイクもこなし、今作もビートから全てセルフプロデュースというマルチな才能を発揮している。
MVが5月28日投下され、その内容も実に見ごたえあり役者を随所に起用し、まるで短編のショートムービーを見ているようなストーリーテリングな仕上がりとなっている。
都内のサウナ店を舞台に、とある刑事とドラッグディーラーを取り巻く様子が描かれている、
「詐欺グループの張り込みを行なっていた新人刑事は、別の事件で追っていた大物ドラッグディーラーを見かける。手柄を挙げるチャンスに高鳴る気持ちを抑え、その男を追い、サウナ店へと潜入するが...」最後のオチは作品を見てからのお楽しみという事でここでは伏せておくことにしよう。
MVのストーリー的な事も面白みがあるのは間違いないが、この二人のラップのスキルとビートの完成度も特筆したいという事も強調しておきたい。
各々ソロとしての活動がしっかりと基盤にある事が伺えるラップスキル、ビートに関しても、グラインドするベースラインにざらついたドラムブレイク、不穏なピアノリフとトランペットの音色といった曲のタイトルに相応しいシリアスな世界観を存分に演出している。
今年結成されたユニットとという事で、今後シーンに新風をもたらす期待と予感がしてならない。
是非にチェックワンツーおすすめします!
info
シングル『Drug Dealer』
Scenario
SHAKARA
MOSVAG
text by PAPA-KIMG(パパキムジー)
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